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「ペアキャピタル」の手数料・評判・口コミって実際どうなの?

お悩み社長

ペアキャピタルというM&A会社ってどんな会社なの?

 

M&Aいろは塾では、売手オーナーが初めてM&Aの仲介会社を選ぶ時に「ここは気を付けた方がいい」「この会社はこういうことをしている会社」というポイントを、同業者の視点で分かりやすく説明しています。

 

初めてM&Aの仲介業者を選ぶ時にあまり比較せずに選ぶ方もまだ結構いらっしゃいます。

 

比較しやすい手数料だけとっても仲介会社によって何倍も差がありますので比較検討した上で選ぶことが重要です。ここの比較をおろそかにするとM&Aを成約した時に何千万円も損してしまう、ということもざらにあるので、「営業を掛けられたから」「担当者の感じが良さそうだから」という理由だけで仲介会社を選ぶのではなく、よく調べてから選ぶことをお勧めします。

 

 

本日はM&A業務を行う「ペアキャピタル」社について取り上げていきます。

 

2020年10月に設立した会社ながら、2022年6月24日の情報更新時点でM&A支援業務専従者の従業員数が13名とわずか2年弱で従業員が急増している会社です。

 

この会社の特徴と言えば何と言っても、「コンサルタントへのインセンティブ率の高さ」です。

 

M&A仲介業のビジネスモデルについてはこのブログで度々取り上げておりますが、インセンティブの高さに注目してみるとM&A業界がどういう仕組みなのかも分かりやすくなります。

 

是非最後までお読みいただければ嬉しいです。

 

 

ペアキャピタルの手数料について

 

ペアキャピタル社の報酬設定については、ホームページに以下の通り記載があります。

着手金や月額報酬は頂戴しておらず、成功報酬型を採用しております。
譲渡企業、譲受企業双方が一定の条件について合意し、基本合意契約を締結した時点で中間報酬として手数料の10%、ご成約時に残りの90%を頂戴しております。

※引用:ペアキャピタルホームページ「FAQ よくある質問」

 

ペアキャピタルの田中代表は日本M&Aセンター→ファンドブック→独立(ペアキャピタルを設立)という経歴と関係しているかはわかりませんが、中間金で10%、成約時に90%というのはファンドブックの報酬テーブルと似ています。

 

基本合意というのは、概ね、売手と買手がマッチングし1対1で交渉に入るタイミングで行うものなので、具体的な買手と具体的な交渉は入っているけど、まだM&Aをすることは決まっていないという状態です。

 

着手金よりも払い損になるリスクは少ないですが、成約しない限りは費用が発生しないという「完全成功報酬」とは違いますので注意しましょう。

 

また、最終報酬の計算方法や最低報酬額が非公表なので、仕上がりの手数料水準は分かりません。

着手金    無料

中間金    手数料の10%

最終報酬   手数料の90%(計算方法は非公表)

最低報酬   非公表

 

インセンティブ率がMAX50%で、1件成約させた段階で年収が2,000万円程度になったという事例がある、ということなので、単純に案件単価4,000万円(売手から2,000万円、買手から2,000万円)みたいなこともあると思います。

 

一般的に仲介会社の成功報酬は、譲渡する会社の総資産や純資産、M&A譲渡価格などの金額にレーマン料率(5億円以下は5%など)という割合を掛けて計算するか、あるいは、その仲介会社が設定している最低報酬金額が適用されるかどちらかであることがほとんどです。

 

案件単価が4,000万円ということは、売買している案件が4億円程度の取引規模だったのか、最低報酬金額が2,000万円などで設定されているかなどが考えられます。

 

詳細な手数料が公表されていないので、これからお問合せしてみよう、という方は以下の点に注意すると良いと思います。

 

最低報酬額をまず確認

最低報酬額というのは、成約したら取引金額がいくらであっても必ず仲介会社に支払わないといけない仲介手数料の取り決めのことで、仲介会社にM&Aを依頼するときに締結する仲介契約書に明記されます。

 

ペアキャピタル社の場合はこの最低報酬額が公表されていないので最優先で確認した方が良いと思います。

 

分かりやすくいうと、M&Aの譲渡金額が2,000万円という前提で、最低報酬額が2,000万円なら手取り金額は0円、最低報酬額が500万円なら手取り金額は1,500万円ということになります。案件規模が小さい場合は最低報酬額がそのまま適用されるので、手取り金額に大きな影響が出ます。

※ペアキャピタル社は中間金が10%発生するということなので、200万円なり50万円なりの中間金を成約前に支払うイメージになるかと思います。

 

売手が支払う最低報酬額の適正な水準感としては、M&A業界でよく使われるレーマン料率を用いると5億円以下は5%という設定なので、目安としては1億円くらいの譲渡金額規模の案件で最低報酬500万円以下の仲介会社を選ぶくらいが、取引額に対して手数料がちょうどいい水準だと思います。

 

ただ、実際は、多くの売手がこの水準以上の手数料を支払っているケースが多いです。それは最低報酬金額の取り決めをよく理解せずM&Aを仲介会社に依頼していたり、「高い金額で売ってもらう」という本来仲介者に依頼することではないことを期待していたり、ということが原因だったりします。

 

他の仲介会社を比較する時もそうですが、最低報酬額を必ず確認しましょう。こちらのまとめ記事で各社の最低報酬額をまとめているので、業界標準からみて高いのか安いのか参考にしていただけるとよいかと思います。

「M&A仲介会社の手数料一覧表」決定版!!

 

最終報酬の計算方法を確認する

最終報酬が最低報酬額で設定されるケースが多いですが、売却する会社の規模が大きかったり、譲渡金額が大きい場合にはレーマン料率によって計算されることが多くなります。

 

概ね以下のどちらかの計算方法を取る仲介会社が多いです。

① 売却する会社の総資産に対してレーマン料率を掛けて計算する仲介会社

② M&Aの売却金額に対してレーマン料率を掛けて計算する仲介会社

 

注意すべきは、負債の大きい会社を売却する場合です。

 

負債の大きい会社は会社の規模に対して譲渡金額が小さくなるので、①の計算方法で仲介手数料を計算する仲介会社を使うとM&Aで得られる売手側の手取金額に対して仲介手数料が割高になってしまう可能性があるということです。

 

負債が大きい会社の売却では②の方が無難とも言えます。

 

また、負債が大きい会社は買手が付きにくいこともあるので、着手金無料の方が取り組みやすいとも思います。ペアキャピタル社は着手金が無料ということなので、この点はよいかと思います。

 

 

ペアキャピタルの評判・口コミ

 

まだ社歴があまり長くないペアキャピタルの評判・口コミは少ないです。

 

匿名投稿なので真偽の程はなんともいえませんが、電話営業が会社に電話がかかってきたという声が多いようにみえます。

※引用:電話帳ナビ

参考 電話番号検索口コミ(外部サイト)電話帳ナビ

 

仲介会社は顧客獲得のために電話営業をすることが多いのでこのような声はどの仲介会社でも多いです。

 

こうした電話の目的としては、「M&Aで会社を売りたいという売手を見つける営業」「受託した売手案件を買ってくれる買手を探す営業」のどちらかであることが多いです。

 

仲介会社によって仲介手数料は異なるので、たとえ営業を受けたとしても、仲介会社選びの際には色々な出所の情報を集めて、冷静に判断する時間を設けてるのがよいと思います。

 

 

ペアキャピタルはM&A業界のコンサルタントの間では、「インセンティブ率MAX50%」ということでかなりインセンティブ率が高い仲介会社の位置づけとされています。

 

インセンティブ率というのは、M&Aが成約して入金された仲介手数料総額の内、何%を担当コンサルタントにバックするか、という率のことです。

 

大手仲介会社でも10%程度が一般的で、当時ファンドブック社が20%以上出したときには業界では破格のインセンティブ設計くらいの扱いだったような気がしますので、50%というのはかなり規格外と言えます。

 

M&A仲介で独立するという方は増えていますが、「独立するのはちょっと怖いけど、頑張ったらその分還元してほしい」というちょうどいい温度感のコンサルタントにはちょうどいい感じの会社かもしれません。転職者からは人気が出そうな会社ですね。

 

ちなみに、売手の立場からしてみるとあまり関係ないように思いますが、インセンティブ率が高いということは、その分担当者が成約に向けて全力で対応するなどのメリットがある反面、担当者が金額が大きい案件を優先したり、仲介手数料の支払いを渋る買手を候補先から外したりと、担当者の裁量によって利害関係が直接的に案件に絡んでくる可能性もあります。ここは一概にどちらがいいとは言えませんが、担当者が自分の稼ぎの為に頑張るという雰囲気は他の会社よりも強いと思うので、そういった雰囲気が自分に合うかどうかを気にしてみてもよいと思います。

 

ちなみに、ペアキャピタル社の第1期の決算公告は以下の通りです。

※引用:官報決算データベース「株式会社ペアキャピタル 第1期決算公告」

 

1期目でMAX50%のインセンティブ率を設定しているのにも関わらず4,000万円程度の純利益を生み出すというのは、既にビジネスモデルとしても形になっているように思います。

 

拡大志向のM&A仲介会社というのは「いかに最低報酬額を高くして案件単価を上げるか」「いかに人件費をコントロールしつつ人材確保するか」というのが重要課題になっているような昨今ですが、この異例のインセンティブ設定がM&A業界にどう影響するのかは見どころでもあるかなと思います。

 

 

結局、ペアキャピタルにM&Aを任せた方がいいの?

 

手数料が公表されていないので、M&Aを任せるかどうかはきちんと料金体系を確認してからの方がよいと思います。

 

また、正社員のコンサルタントの人材募集では、M&A業界未経験者も採用対象になっているようなので、実際に担当してくれるがM&Aの支援経験が豊富な方なのかはきちんとチェックしましょう。

 

ペアキャピタル社の役員はIT関連企業の個人M&A実績も豊富なようなので、IT事業を行っている売手は検討先として話を聞いてみるのもよいかもしれません。

 

ちなみに、ITといっても色々なジャンルがあると思いますので、どのような事業内容をしている会社を支援した実績があるのかもきちんと確認しましょう。汎用性のある受託ソフトウェア開発やSESであれば、どの仲介会社でも買手探しに苦労しませんが、特殊なサービスを自社開発しているけど実績があまりないとかだったりすると買手探しが難しいケースもあるので、成約実績のある仲介会社の方が良いこともあります(M&A業界ではひとくくりにIT業界みたいに言われることが多いです)

 

 

本情報を掲載しているM&Aいろは塾は売手側一律完全成功報酬で固定300万円で対応しております。

最低報酬金額が高いなぁと感じた方や、譲渡条件に関係なく、固定の手数料で安心してM&Aを依頼したいという方は是非ご検討いただければと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

M&Aに関する素朴な疑問や、M&Aを進める上で不安なことがありましたら下のボックスからM&Aいろは塾に非公開で質問もできますので是非ご活用下さい。

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