前回お伝えしました「M&A支援機関の登録制」の続きです。
【中間結果公表】M&A支援登録機関が公表されました
M&A支援機関の登録が確定し、仲介業者データベースで見れるようになりました。
全登録者数は2,278社とものすごい数ですね。。
M&A仲介業者の見分け方などを発信しているM&Aいろは塾としては、こうしたデータベースを仲介業者選びに使えるかどうか、どんな情報が分かるかを見ていきたいと思います。
詳しくはこちらも見ながらご参考いただければと思います。
参考 登録期間データベース(外部サイト)中小企業庁
M&A支援ができるコンサルタントの生情報が分かる
今回のM&A支援登録機関の申請については、「申請内容に誤りがある場合には、民事上・刑事上の法的責任が生じる可能性があるし、虚偽が分かったら登録を取り消しますよ!」という忠告がある中で、各仲介業者が申請を挙げているので、結構リアルな情報かと思います。
このデータベースで、「M&A支援業務専従者の従業員数」が確認できるのですが、これがM&Aコンサルタントの数ということになります。
当然、0というところであれば、自前でM&Aコンサルタントはできません、という意味になります。
一方で、経験が無くてもM&Aコンサルタントで入社してきたような社員はここにカウントしている会社が多いように見えるので、「M&A支援業務専従者の従業員数が多い=よいM&Aサービスを受けられる」ということにはなりませんので、注意してください。
こうしたM&Aコンサルタントの数について、よい仲介会社に見せるために「たくさん在籍していそうに見える」ということをやっている仲介業者もいるため、他の情報と整合して、違和感があれば確認してみるのもよいかもしれません。
FA/仲介を両方やっているからと言ってFAが本当にできるかは分からない
このデータベースでは、「FA」をやっているのか、「仲介」をやっているのか、両方やっているのかが確認することができます。
※FA(ファイナンシャルアドバイザー)は売手・買手どちらかのみと契約して、クライアントの利益のために交渉する人で、仲介は中立的な立場で成約までサポートする人です。
FAの方が、高い専門性や交渉スキルが必要になるのですが、このデータベースに登録されている会社を見ると、「この仲介会社ホントにFAできるの?」っていう会社もFAで登録しているように見えます。
筆者の理解では、本当のFA業者というのは、例えば「GCA FAS株式会社」のようなFA専門会社だったり、そういったところから独立した方や、自前でデューデリジェンスをしているような士業専門家だったりするので、そういうメンバーがいない中で「FAできます」というのはちょっと違和感があります。
FA業者をお探しの方は参考程度になるとは思いますが、「そもそもFAってどういう動き方をするか」自体を勘違いしている業者もいそうな気がするので、注意する必要があります。
支援業務提供エリアが確認できるが・・・
このデータベースでは、支援可能なエリアも確認できます。
とはいえ、「半分以上の業者が全国いけます」みたいな登録になっているので、近場で登録業者を探そうとしている人からすると、いっぱい業者が出てきて選べない・・という状態になります。
全国やれます、というのは出張ベースでという意味なので、いつでも気軽に会えるコンサルタントを探そうという方は、本店所在地を見て近場の業者を探すのもよいかもしれません(大変ですけど。。)
一応、M&Aいろは塾の考え方としては、遠い場所でもきちんとしたコンサルタントに適正なコストで担当してもらうのが一番という考え方です。
いかがでしたでしょうか?
情報としてはそれほど中身がある訳ではないですが、それでも国が定めるガイドラインを遵守している仲介業者が一目瞭然になっているというのはとても意味のあることだと思いますので、是非ご利用いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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