お悩み社長
まずはこちらをご覧ください。
匿名さん
**** 女性の方より
資本提携したい会社さんがあるので
経営でお分かりになる方へ繋いでほしいと。
怪しかったので不在と伝えると折り返して欲しいと。
こちらに残しておきます。
匿名さん
****毎回断っても何年も電話をかけ続けてくる
DMも受取拒否で送り返した翌日にまた送ってくる
異常な会社
なんだか生々しい声ですね。
中小企業のM&A仲介会社の電話やDMを受けた会社のリアクションのようです。
突然電話がかかり、いきなり「資本提携したい会社がある」というような感じの会話がなされているようです。びっくりしますよね。
今ではこのようなテレマーケティングは日常的に起こっています。
上場企業宛にかかってくることもあれば、従業員数人の中小企業にもかかってきます。
なんだか詐欺っぽいなぁあと思う方も多いかと思います。だって、普通会社の売買なんて水面下で進められるものだし、「ウォーターサーバー設置しませんか?」くらいのノリで電話かけてくるなんて怪しいでしょう、と。
ただ、実際のところ、こうした電話がきっかけでM&Aの成約につながるケースもあるので、仲介業者は電話をかけまくるという状況になっています。
なぜ取っ掛かりが電話か、という点ですが、これは単純に「今請け負っている案件の買手は自社にいないし、他にアプローチする手段がDMとかしかないから」ということになります。
受付の方からすると、こっちは仕事しているのに邪魔するな、と思うのはよく分かります。
M&Aに興味ない会社にとっては、これはただの迷惑電話に過ぎませんよね。
しつこいタイプの営業は途中で電話を切ってもまたかけてくると思うので、「必要があればこちらから連絡するので、今後は連絡を辞めてほしい」と切りましょう。
ちなみにこの手の電話は、間違いなく、社長や経営企画部や総務などでM&Aに関係している担当者と接点を持ちたくて電話をかけてきます。理由としては、M&Aを進める決定権がある方と話をしないと目的が果たせないからです。
それでは、こういう電話を社長につないでしまうと、あるいは、社長が出てしまうとどういう話になるでしょうか。
もし、コンサルタントが「貴社に会社を買ってほしい」と思っているのであれば、
①「今弊社にご相談受けている会社様で●●(会社の規模、売上、業種、従業員数、簡単な財務情報、エリア)という条件の会社があるのだが、ご興味ありますか?」と聞かれ、可能性がありそうな素振りを見せると
②「それでは具体的にご紹介したいので、NDA(秘密保持契約)を差し入れしていただけますでしょうか?」となります。
※ちなみに、この下りなくいきなり売手の会社名を公表してしまうようなコンサルは情報管理できておらず、全く信用できないです。
③「是非お会いさせていただき、案件のご紹介をさせてください」
これが標準形です。
電話をもらった側としては、特に情報を入手するだけなので、時間があったら付き合ってあげても良いかと思いますが、基本的に相手にしゃべらせた方が良いかと思います。どのような会社とM&Aしたいか、というのはそれを公にしている会社でもない限り、本来トップシークレットな話ですからね。
この③の段階で直接面談したり、NDA書面を提出することになります。
具体的に検討する場合には、会社によっては着手金を要求してくる会社もあるので注意してください。「直接オファーしてくるくらいだから、手数料かからないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことは無いです。きっちり規定の手数料を要求してきます。
一応補足までに、お金を請求する際には、支払義務が発生する旨が記載された書面を事前に取り交わしますので、いきなり唐突に「話聞いたから○○万円ね」みたいなことはしませんが、変な業者もいるので気を付けましょう。
普通は両者で合意した契約書を根拠に合法的に徴収しているので、記載であるように「詐欺」という訳ではないですが、仲介会社によっては着手金だけで100万円とかもあり得るので、「高すぎだろ!」って思う方もいると思います。
結論はこんな感じです。
・M&Aに興味が無ければ切ってよし
・興味があるなら話を聞くと、概要レベルは聞ける
・詐欺ではないが、話を進める場合は高額な着手金を要求されるケースあり
ちなみに「会社を売りませんか?」という逆バージョンの電話もあります。
要領は一緒で、最終的には仲介手数料が記載された契約書の締結をお願いされる形となります。
より分かりやすく説明した記事がございますので、興味がある方はこちらもご参考下さい。
「M&A仲介会社からの迷惑電話!?」資本提携?どういう目的でかけてくるの?
最後までお読みいただきありがとうございました!
お問合せ