お悩み社長
筆者もたくさんのM&Aをお手伝いしてきたので、廃業するならM&Aにチャレンジしてみるのはアリだと思っています。
ただ、M&A業者は法外に高い手数料を請求してくる会社もあるので注意が必要です。
廃業して残ったお金は老後のために、と考えの人が、M&Aにチャレンジしたことで、多額の成功報酬を請求されて、手残りは廃業していた時よりも少なくなった、という事例もあります。
また、廃業は100%実現できるのに、M&Aができるかどうかは確実ではなく、しかもM&Aを実現するためには少なくとも半年以上の期間が必要であることので、赤字の会社が無理に営業を続け傷が深くなるななどのリスクもあることは理解しておく必要があります。
大手や宣伝広告の盛んな仲介会社は最低報酬でも1,000~2,500万円など高額な成功報酬が発生します。つまり、M&Aを実現しても、最低でもこのくらいの金額を仲介会社に支払わないといけない、ということです。
廃業して少しでも老後の足しにしよう、と考えている人にとっては、手残りも意識した仲介会社選びが必要と言えます。
廃業を前提にM&Aを検討する際、仲介会社選びの際には以下の点をきちんと確認しておきましょう。
(各社計算が様々で混乱することも多いのですが、最低成功報酬は絶対発生する費用なので、必ず確認しておくようにしましょう)
・代表者が残らないことを前提にしたM&Aで取り組みできる買手を知っているか
・廃業の手続き自体に詳しいか
M&A仲介業者は廃業する手続きはしないですが、どのような段取りになるかはせめて理解した上で、M&Aの期限を意識して動いてもらうことが重要です。
また、廃業を前提にM&Aをする場合は、買手が見つからない場合どこで結論をつけるかも重要ですし、会社全部の譲渡が無理でも少しでも廃業がしやすくなるように事業譲渡に切り替えるなども判断しないといけません。
M&Aコンサルタントの中でも経験と知識が必要になる部分ですので、経験豊富なコンサルタントに依頼するようにしましょう。
まずはコストを比較するのもよいと思いますのでこちらも参考にしてみてください。
廃業をお考えの方の事情は様々ですが、廃業によって迷惑をかける人がたくさんいるのかそうでないのか(会社を残すほうがよいのか)、廃業をすることで自分の懐事情がどうなるのか(または、どうなっていたいのか)を考えた上で行動に移すようにしましょう。
M&A仲介会社の進められるペースではなく、どのタイミングで廃業するかも含めて自分で冷静に判断されることをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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