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「手書きのM&Aレターが届いた?」量産DMの見抜き方を解説

お悩み社長

なんかM&A仲介業者から手書きの手紙が届いたんだけど!

 

以前、こちらの記事で「M&Aをしたいという会社がいるDMには気を付けましょう」という内容をお送りしました。

【元大手M&Aコンサルが解説】「資本提携したい」というDMの実態とは?

 

今でも変わらずこういうDMがたくさん世の中にばら撒かれているようですが、若干巧妙化してきています。

 

例えばこんな感じ。

・会社のコンタクトフォームに問い合わせしてくる
・それっぽい買手の情報を載せて、具体的な提案ぽく見せてくる
・手書き風のレターが届く
・レターパックで届く
・消印のない手紙がポストに投函される

最後のはもうホラーですが。。(笑)

 

なぜここまでするかというと、「M&A仲介は儲かるが競争が厳しいため、何としても気を引きコンタクトしたい」からです。

 

弊社の強みは〇〇です、ぜひ選んでください!

 

とかならいいんですが、

 

重要な先っぽい内容に仕立てて気を引く、という「騙し」の要素が入っているから昨今問題になっているのです。

 

そんな中、筆者にも日々いろいろな方からお問合せをいただくのですが、「手書き風の手紙が届いたんだけど、これはちゃんとした打診なの?」という質問もあったりします。

 

結論からいうと、ロボットに手書き風の手紙を書かせることも増えており、仲介会社の一部ではそういったDM業者に仕事を発注しているケースもある、ということです。

 

今日はそんな話題を取り上げてみたいと思います。

 

 

手書き風のDMとは

 

ちょっと「ロボット代筆」と検索してみてください。

 

手紙営業代行を謳う業者のサービスとしてロボットが手紙を代わりに書く、という業者サイトがわんさか出てきます。

 

ロボットが実際にペンを持ち、

文字を1字ずつ書き、

印刷とは異なる本物の手書き感を与えるDMレターを仕上げる

 

これがロボット代筆です。

 

1通作成するのに300円。

 

普通の印刷よりも高級なマーケティングツールですね。

 

でも、効果があるならということで採用している仲介会社もあるようです。

 

筆者も長いことM&A業界にいますが、この手の営業DMは「いかに開封率を上げるか」というスコアを競っているところがあります。

 

だから、敢えて送り先名を書かずに茶封筒を送る手法とか、こういう手書きっぽい手紙にして送るとか、いろいろ考えるわけです。

 

筆者はこういう「騙す」手法は、提供する業者も採用する業者もヤバいと思ってますが。

 

でも純心な中小企業の社長が、

「せっかく手書きでお手紙くださったんだから何かお返事しないと」

「ウチだけに送ってくれてるのかな」

と思ってしまう人が何らかの返信をする可能性が考えられます。

 

まさにこれを狙ってるわけです。

 

相手の親切心を逆手に取るという手法なので、そういう発想の業者に連絡することがどういうことかはきちんと理解しておかないといけないです。

 

 

「返した方がいい?」量産DMの見抜き方

 

結論からいうと、送り主がM&A会社なら何も返さなくてもいいです。

 

仮にM&Aで売却したいと思っていても、自分で色々な仲介会社を調べてから動き始めたほうが安全です。

 

以下の記事でもお伝えしたように、手数料だけみても業者によってこんな差があるのに、手書きDMのような高コスト営業をかけても割にあうような手数料設定をしている業者に依頼するのは高い手数料を払うことにつながるだけ、という見方もできるからです。

【2026年8月版ランキング】M&A仲介会社の最低手数料はいくらが普通?

 

ここでは、一応「本当の手書きDMなのか」についても触れておきます。

 

本当に誰かが心を込めて書いたものなのか、ロボットなどに書かせているものなのか。

 

これを見れば見分けられると思います。

 

同じ文字が全く同じ

ロボットで書いた文字は「同じ文字は全く同じ」ことがある。

 

どういうことかというと、例えば「●●●株式会社」の「社」の文字と、「貴社」の「社」の文字が全く一緒ということです。

留め、とか、払い、とか全部同一です。

 

生身の人間が書いた場合、大体の筆跡は似たような感じにはなりますが、大きさや形まで全く一緒になることは普通無いです。

 

この辺を見て「ああ、ロボットが書いたんだな」と判断できます。

 

ただ、この点については、文字を事前に複数パターン用意するなど技術的には可能だと思われるので、文字が毎回違う、なんてパターンもあり得なくもないと思います。

 

筆圧が一定

手書きの手紙って、手紙のウラが筆圧でボコボコしていたりもします。

 

書いている人の力加減が変わったり、机の上の状態が変わったりとするんですが、ロボットの場合は常に一定の環境でサラサラ書いていくのこの変化が無いわけです。

 

あと、書いている人の手汗で紙が歪んだり、インクが擦れたりとか、そういうこともありません。

 

何となく手書き風DMを手にして感じた違和感、「これって本当に誰かが書いてるの?」って違和感はそういうところだと思います。

 

内容がありきたり

こちらの記事でも紹介しましたが、「M&AしませんかDM」はこんな内容になっています。

資本提携しませんかというニセDMを解説(レター本文公開)

 

最近某M&A会社が大量にメールを送っている文章の中には、「お相手企業の概要」なんかが書いてあったりもしますが、これも似たようなものです。

 

手書き風で来ても、内容が同じような内容であれば量産DMと判断してよいと思います。

 

たまに外注(人)に書かせている正真正銘の手書きDMもあったりしますが、内容が一緒なら目的は変わりません。

 

そもそも、「本当に心を込めて内容のある文章を届けたい」と手書きで書くことを選ぶ業者であれば、既にこういう「M&AしませんかDM」が巷に溢れていることは理解してるでしょうし、内容もかなり具体的に書いてくるはずです。

 

そうじゃないなら、単に「手書き風DMなら開封率が上がるから」という理由で手書き風DMにしているということになります。

 

 

具体的の度合いについてはこんな点を意識してみてください。

・送り先の会社が何をしているかきちんと知っていて、M&Aをすることで何が見込めるのかが明確か
 (送り先企業の●●という商品・サービスが、とか固有名詞を使わないと具体的とは言えません。量産DMの多くは「小売業で仕入ルートの共有、製版一貫した体制作り」とか抽象的な表現にとどまります)

・送り先の会社を買収したい動機が明記されているか
 (何の因果関係があるかも分からないDMは怪しいです。そもそも直接打診が来るM&Aの場合は、既に取引先や知っている会社である可能性が高いためです。量産DMでは「地域に根付いたサービスを展開させたい」「優良企業を傘下に入れたい」とか曖昧な表現が多いです)

・条件が明記されているか
 (量産DMの場合は、買収条件については「従業員雇用の継続」「社名継続」「個人保証解除」くらいの当たり前の内容しか書けません)

 

こういった見分け方を踏まえて、どう対応するのか考えていただければな、と思います。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

こういう営業手法を色々考えてくるのはすごいなと思いますが、基本「相手を誤認させる」という要素があるので筆者は否定的です。

 

こんなことするから「やっぱりM&A仲介は・・」と言われるのは筆者も悲しいです。

 

でも、逆にですよ

 

営業の仕方を一つとってみても誠実な業者なら、M&Aを任せても誠実にやってくれるんじゃないか

 

こうも考えられるのかもしれません。

 

実際M&A支援している筆者が同業を見ててもやっぱりそう思います。

 

お客さんを下に見ている、お客さんはコントロールするものだと思ってる業者って、営業も雑ですし、言葉の端々・行動の端々にそういう思想がにじみ出るんです。

 

見せかけのキレイなパンフレットを眺めててもこれはわかりません。

 

この手書きDMや、買手を匂わす思わせぶりなDMをもとに消去法で業者を選ぶのもアリでしょう。

 

もちろん実際に会ってから判断するのもアリでしょう。

 

M&Aは成果物が最初から分かるわけではないですが、少なくともどういう人にM&Aを依頼したいかは考えながらよい仲介者と出会えるといいですね。

 

M&Aはわからないことも多いと思いますが、わからないことは筆者にご相談いただいてもかまいません。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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